「Access 基礎 1 セミナー」は、当協会の専属講師の石田かのこが担当します。
このセミナーでは、Access を使ってデータベースの基礎を学習し、Excel でのデータベース活用にも役立てていただける考え方についてご紹介します。
Access は Excel の上位プログラムではありません。「Excel でできないことが Access ではできるらしい」「Excel では限界だから Access にしよう」というのは、正しくありません。
そもそも Access と Excel は役割の違う製品ですから、Excel にはない機能が Accessには実装されていますし、その逆もしかりです。それぞれの特徴を知ってデータベースを活用できるようになっていただくためのセミナーです。
※ 内容は Excel と Office 連携セミナーと重複する部分がございます。
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Excel は、ワークシートに数値や文字列、日付といったデータを集め、これらをもとに数式を作成して集計を行ったり、グラフを作成したりしてレポート化することが得意な表計算ソフトです。
"セル" という要素によって、利用における自由度が高く、あらゆる目的のドキュメントを作成できます。
自由度が高い反面、データ管理における制約を設けることが難しく、キレイなデータを集めるには工夫と努力が必要です。「この列は必ずデータを入れてね」「この列には日付しか入れないでね」なんていうルールがあっても、故意にせよそうでないにせよ、ルールを無視することは案外簡単にできてしまいます。
こうなると、集計を行ったときに正しい結果が出なかったり、データ クレンジングが必要になったりします。
一方の Access は、キレイなデータを効率よく集めて、管理、運用することを得意としているリレーショナル データベース管理ソフトです。
デスクトップ製品としては、かなり大量のデータを取り扱うことができる製品で、データを蓄積する場所にデータ型などの制約を設けることで整ったデータを収集でき、すばやいデータの検索や抽出を行え、計算などの加工がしやすいデータを保管することができます。
テーマごとに集められた小さな表をリレーション (結合) することで 1 つの大きな表のように扱うことができることも特徴の 1 つです。
ただし、Excel では容易に行える印刷用の表のレイアウトやデータ分析、グラフ作成も、システムの機能の 1 つとして組み込む必要があるため、Excel ほど手軽には行えません。
"キレイなデータを集める" "大量データを効率よく扱う" という目的に関しては、データベース管理専用製品である Access のほうが、機能が充実しているといえます。
Excel にもフィルターやピボットテーブルなどのデータベース機能があります。
これらは優秀な機能ですが、ワークシート上のデータがどんな形で集められていても適切に使える、というものではありません。データベース機能ですから、データベース化 (テーブル化) されているデータの集まりに対して利用することが前提の機能です。
Access を使ってデータベースについて学習すると、Excel でのデータベースの利用にも活かすことができます。
Excel のワークシートでは、レイアウトを意識した構造の表にデータを入力して保管し、加工 (計算) を行うこともできますが、Office TANAKA では、Excel を使って行う業務を「入力」「計算」「出力」の流れに沿って分けて考えましょう、とお伝えしています。
これは、「テーブル」に「フォーム」を使ってデータを蓄積 (入力) し、「クエリ」を使ってデータを加工 (計算) して、「レポート」で印刷用のページを作成 (出力) する、という Access のデータベース オブジェクトによる管理にも合致した考え方です。
Access はデータベース作成者 (アプリケーション作成者) とデータベース利用者 (データ入力、印刷をするユーザー) が明確に分かれることがあります。
Access では、「受注管理」「成績管理」「施設管理」など、目的ごとにデータベース (ファイル) を作成します。データベース作成者が、管理するデータの分類や種類、どのような加工をするのかなどを検討して設計し、それをもとにデータベースを作成します。
作成されたデータベースを「受注管理」などの目的用アプリケーションとして、利用者が使います。なんなら Access で作られていることすら気にしていないユーザーさんもいらっしゃるかもしれません。
このセミナーでは、今まで利用者としてのみ Access を使ってきた方も、どのようにしてデータベースが作られていくのかを体験していただけると思います。
このセミナーでは下記の構成で Access のテーブルとクエリの基礎を学習いただく予定です。
フォームやレポートの作成、モジュールやマクロについては含みませんので、アプリケーションやシステムが完成するわけではありません。
当日の進行状況や質問の状況などにより変わることがあります。また、適宜、構成を変更することもございますのでご了承ください。
なお、内容は「Excel と Office 連携セミナー」と重複する部分がございます。
1. データベースと Access の概要
データベースとはなにか、データベースを扱うときに適しているアプリケーションはなにか、Access によるデータベース管理と Excel によるデータ管理の違いはなにか、などについてご紹介します。
2. テーブルの作成とデータ管理
テーブルを作成するために必要な事前準備やテーブル作成の流れ、リレーションシップについてご紹介します。
3. クエリによるデータの抽出と加工
クエリとはなにか、クエリで行う抽出や計算についてご紹介します。
開催会場にご注意ください。
申し込みのときは、必ず日付を明記してください
前日の0:00まで
東京・神谷町:東京都港区神谷町 日比谷線「神谷町駅」徒歩1分
10名~15名程度(先着順)
\37,000(税込)
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