AIフル活用のVBAデバッグ術 セミナー


今まで正常に動作していたマクロが、あるとき突然エラーになった。よく、そんな相談を受けます。「何かしたのでは?」と私が聞くと、ほぼすべての質問者さんは「何もしてません!何もしていないのに、急にエラーになったんです。な~んにもしてないんですっ」と言います。じゃ、夜のうちに小人さんがイタズラしたんじゃないw?あのね、結果には必ず原因があるんですよ。何か変化があったからエラーになったとしか考えらんないっすよ。とは内心思うのですが、とはいえ例えば元データを提供してくれる"基幹システム"の仕様が変わった、などは気づきませんよね。確かに、あなたは何もしていませんね。こりゃ、失礼しました。

デバッグが難しい理由

デバッグとは「間違い箇所を発見して、間違いを修正する作業」です。このうち、デバッグは発見が9割などと言われます。要するに、どこが間違っているかの原因さえ分かってしまえば、直すのは意外と簡単なことが多いです(当社比)。なぜ、間違い箇所を見つけるのが困難なのでしょう。理由はいろいろあります。

  • 人間の"思い込み"私はね、これが一番の理由だと思いますよ。自分で書いたマクロの場合、書いてるときは"間違いない"って考えながら書くじゃないですか。だから、そこに"正しいはず"ってフィルタがかかって見えちゃうんですよ。他人のコードでもそうですよ。なかなか間違いが見つからないとき、ここかな?あ、ここは合ってる。じゃ、こっちかな?いや、ここも正しい。う~ん、こっちも合ってるし…って、コードの間違いって、いわば「砂漠の針」ですから、コードのほとんどは"正しい"んです。デバッグ中に、正しいところばかり見ていると、これまた"正しいはずフィルタ"が濃くなっていくのではないかと。だから開発の人は、みんな同じこと言いますね。「デバッグで詰まったら寝ろ!」と。頭を一度リセットすると、フィルタが外れて、案外すぐ見つかったりします。
  • 黄色が犯人とは限らない黄色ってのは、マクロが止まって黄色くなった行のことです。多くの人は、この黄色の止まった行に問題があると考えます。でも、そうとは限りません。確かにエラーで止まったのは、その行ですけど、その原因は別の場所にあることも多いです。たとえば、変数に正の整数(2とか3とか)が入っていなければならないのに、何かの間違いでマイナスの値(-1とか)が入ってしまったと。そして、その変数を使おうとしたところでエラー!そこで止まって黄色くなります。しかし、原因は「変数にマイナスの値を代入」したところです。黄色の行から遠く離れた場所かもしれません。こういうミスを追うのって、かなり頭を使います。
  • コードは正しいどこぞの小学生探偵のように「犯人はこの中にいます!(キリ」って言えればいいです。でもExcelという事件現場は一筋縄ではいきません。マクロのコードに間違いがなくても、エラーで止まることがあるんです。そう、例えばエラーの原因がシートの名前だったり、列が挿入/削除されてしまったり、フィルターの結果が0件だったり。つまり、エラーを引き起こした犯人が、ブックやワークシート上に潜んでいるケースです。こうなったら、いくらマクロのコードを眺めていても事件は解決しません。捜査の網を広げて、別のところを調べないと「あれれ~おかしいぞ~」と気づくことはないです。
  • VBAの知識不足これはもう、ある種の"迷宮入り"です。考えたって犯人は見つかりません。例えば、アクティブシートのセル範囲A1:A3に数値が入力されていたとします。間違いなく数値です。そこに次のようなコードを実行しました。
    Dim A As Variant, i As Long
    A = Range("A1:A3").Value
    For i = 1 To 3
        Cells(i, 2) = A(i) * 2
    Next i
    
    コードは文法的に正しいです。考え方も間違っていません。もちろんセルには正しく数値が入っています。でもエラーです。さて、エラーの原因は何でしょう?見ただけで気づいた方は、かなりマクロの経験がありますね。さて、あなたは原因が分かりますか?分からなかったら迷宮入りです。

AIはデバッグが得意

今までは"職人芸"とも言われて、ごく一部の上級者にしかできなかったデバッグですが、エラーで困っているあなたに朗報です。実は現在のAIって、デバッグがめちゃくちゃ得意です。なんつったって機械ですしプログラムですから、論理的な仕組みに超強いんです。間違い箇所を見つけるだけじゃありません、エラーにならないように修正もしてくれます。便利ですね。だから、これからのデバッグではAIを活用しない手はありません。積極的に使い倒しましょう。だって、間違いの修正なんかに時間かけたくないじゃありませんか。とはいえ、先にも書いたように、エラーの原因はさまざまです。そこで「レベル別デバッグ術」をお教えします。使うのは普通のAI(GeminiとかChatGPTなど)と、NotebookLMと、ワークシート診断ツールです。ワークシート診断ツールとは、私が作成し、無料で配布している「ブックの状況や設定などをリストアップする」ツールです。もともとは、ブックの健康状態を調べる目的で作りました。公開したのは2012年(なんと!14年前)です。実はこれが、AIとの相性バッチリなんです。やっと時代が私に追いつきました(笑)。この診断ツールを使うことで「AIによるデバッグ」が実現できます。ちなみに、こちらからダウンロードできます。

http://officetanaka.net/library/

メンテナンスにはGeminiの「Canvas」

最後にもうひとつ。エラーにならなくても、「とりあえず動いているけど、何をやってるのか分からない」マクロってありませんか。前任者が作って、当人はすでに異動してしまった、みたいな。とりあえず動いているので、迂闊に触るのは怖いです。でも、どうも最近動作が遅くなったような気もするし、ちょっと改善したいところもある。だけど触るのが怖い。なぜなら、何やってるか分からないから。ヘタに触って動かなくなったら困るので、我慢してそのまま使ってる…。ありますよね。むしろ逆にありますよね。そうした"読解不能で意味不明なマクロ"を、ちょっとずつ、AIと相談しながら修正できたら嬉しいです。それがGeminiの「Canvas」です。本セミナーで詳しく使い方をご紹介します。

【内容】

  1. デバッグの必要性と難しさ
    デバッグの必要性
    デバッグの難しさ
    エラーの原因
    考えるべきこと
  2. レベル別デバッグ手法
    ・小レベル:プロシージャ単位のデバッグ(プロンプト)
    ・中レベル:モジュール単位のデバッグ(NotebookLM)
    ・大レベル:ブック単位のデバッグ(ワークシート診断ツール)
  3. VBAマクロのメンテナンス
    Gemini「Canvas」の活用

セミナーの詳細について

開催日時

2026年

04月12日() 13:00~17:00 東京・神谷町

05月10日() 12:45~16:45 大阪

05月23日() 13:00~17:00 東京・神谷町

開催会場にご注意ください。

申し込みのときは、必ず日付を明記してください

応募締切

前日の0:00まで

開催場所

東京・神谷町:東京都港区神谷町 日比谷線神谷町徒歩1分

大阪:大阪市中央区本町 大阪メトロ中央線、堺筋線「堺筋本町駅」徒歩5分

名古屋:愛知県名古屋市中村区 JR「名古屋駅」桜通口から徒歩5分

人数

10名~15名程度(先着順)

参加要件

  • すべてのExcelユーザー

受講料

\40,000(税込)

請求書や領収証

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お支払い

お支払いは銀行振込、またはクレジットカード払いよりお選びください。お申し込みの後に、銀行振り込みの場合は銀行口座を、クレジットカード払いの場合はお支払いの手順を記載した「確認メール」を差し上げます。「確認メール」を受信後、おおむね1週間以内に、お支払いください。

お振り込み日の希望などがありましたら、お気軽にお申し付けください。個別に対応いたします。

テキスト

使いません。当日使用したパワーポイントのスライドとサンプルデータは差し上げます。

その他

  • 講師はOffice TANAKAの田中亨が担当します。
  • お申し込みが最少催行人数に満たない場合、中止となることがあります。その場合は、1週間前までにご連絡します。
  • すべて消費税込みの金額です。消費税率の変動により、受講料が変わることがあります。ご了承ください。
  • 大阪会場にはパソコンが設置されていないためノートPCをご持参いただくことをお勧めしますが、本コースは講師のデモや講義が中心で、演習など実際にPCを操作していただく時間は予定しておりません。そのため、ノートPCがなくてもご受講に支障はありません。

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