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最近では、すっかりお馴染みになったDXとは、Digital Transformationの略称です。DXの"D"はDigitalの"D"と分かりますけど、"X"がねーじゃねーか!と突っ込みたくなるのは、私だけではないでしょう。Transformationは「変化」とか「変質」あるいは「変換」などの意味です。つまりDXとは「デジタルデータ(IT)を活用して、ビジネスの仕組みなどを変えよう」というのが本質です。決して、アナログの作業をIT化させるのが目的ではありません。とはいえ、多くの企業などでは「まずは、IT化しよう」という意識が強いようです。そうしたデジタルデータの活用に、Excelは欠かせません。だって、計算も分析もデータベース的な処理もできるのですから、使わない手はないです。しかし、DXの中で(という表現も変ですが)Excelを使うときは、十分に注意が必要です。
私の記憶では、1990年代後半から2000年初頭あたりでしょうか、"Excel VBA万能!マジすげぇ!何でもできるし!"的な雰囲気がありました。多くの方がそう信じていましたし、書籍やWebサイトなども多く、APIやオートメーションを駆使すれば、どんなことでもExcelだけで実現できそうでした。皆がそう思っていました。「入力」「計算」「出力」のすべてをExcel VBAだけで実装した、いわゆる「○○システム」が作られました。いや、私も作りました。マクロのソースコードが1,000行超えなんてのも珍しくありませんでした。ある種の経験にはなりましたが、今となっては"若気の至り"感は否めません。でも、その当時はしかたなかったんです。何と言ってもExcelは手頃ですし、VBAのポテンシャルは高かったからです。このときのExcelは"超万能プレイヤー"です。オフェンスもディフェンスも、何ならゴールキーパーや司令塔まで一人でこなしていたようなものです。しかし、DXでそれをやっては大失敗します。やってはいけないんです。DXはチームプレーが必須ですし、むしろ「どう連携するか」こそが重要だからです。
DXにおいては、データの連係こそが命です。Excelの"独りよがり"は連携を壊します。別のシステムからデータを受け取る「入力」、Excel内で行う集計・分析や加工などの「計算」、そしてアウトプットを別のシステムなどに提供する「出力」において、それぞれ重要なポイントがあります。そして、MicrosoftはこうしたDXを想定したのか、数年前からExcelの機能を強化し、すでに準備は整っています。今や"VBAだけ"ですべてを行う時代は、とっくに終わっています。くれぐれも"VBA万能論"のような時代錯誤に陥ることなく、正しいデジタルデータの有効活用を目指してください。きっと幸せになれますよ。
【内容】
2024年
9月21日(土) 13:00~17:00 東京・神谷町 満席 写真
2025年2月02日(日) 12:45~16:45 大阪
開催会場にご注意ください。申し込みのときは、必ず日付を明記してください
前日の0:00まで
東京・神谷町:東京都港区神谷町 日比谷線「神谷町駅」徒歩1分
大阪:大阪市中央区本町 大阪メトロ中央線、堺筋線「堺筋本町駅」徒歩5分
名古屋:愛知県名古屋市中村区 JR「名古屋駅」桜通口から徒歩5分
10名~15名程度(先着順)
\40,000(税込)
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