VBAユーザーのためのVB 2005/2008入門




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ExcelのVBAは、Excel 97で大きくバージョンアップしました。その当時のプログラミング言語Visual Basicと同じエンジンを共有することで、それまで不可能だったイベントなども利用できるようになりました。

時は流れて2007年。Excelもバージョン2007が公開されました。しかし、VBAの基本的な仕様は何も変わっていません。VBAのエンジンは相変わらずVisual Basic 6.0相当です。かたや、プログラミング言語はVisual Studioが登場し、.NET Frameworkが主流になりつつあります。

ちょっと想像すれば容易に気づくでしょう。このままExcelが進化すると、マクロ言語もいずれ次世代が登場するかもしれません。そして、もし進化するのなら、それはおそらく、.NET Frameworkを利用する、VB 2005やVB 2008などの言語仕様に近づくはずです。

「新しいマクロ言語が搭載されても、現在のVBAがなくなるはずはない。今だって、昔のExcel 4.0マクロを使えるのだから。ずっとこのまま、慣れ親しんだVBAを使っていくさ」と考えるユーザーも少なくないでしょう。でも、そんなにMicrosoftを信用してもいいんですか?新しいバージョンでは今までの機能や仕様が切り捨てられる・・・なんてのは、Microsoftの製品でよくあることです。いや、いい意味でね(笑)。もしも「次のExcelには従来のVBAを搭載しません」「今後のExcel開発はVSTOを使ってください」みたいに言われたらどうしますか?いや、もちろん、いい意味で。

Excelのマクロ言語が、今後どのようになるか、現在の段階で断定することはできません。もしかすると、VBAはこの先もずっと提供され続けるかもしれません。しかし、Microsoftが目指している開発環境が、.NET Frameworkに進んでいることは事実です。われわれExcel VBAユーザーだって、そうした新しい技術を学んでおくのは、決して悪いことではないでしょう。

ということで、VBAユーザーのためのVB 2005/2008入門です。VB6やVBAに比べて、変わった点などを中心に書きます。自分の備忘録でもあるので、何か気づいたときに更新します。なお、本コンテンツを書き始めた当初はVisual Studio 2005を使っていましたが、最近はVisual Studio 2008を使っています。なので、文中に「VB 2005」や「VB 2008」が混在すると思いますが、要するに「VB 2005以降は」的に読んでください。また、私はVisual Studioが専門ではありませんので、変なことを書くかもしれません。もちろん、動作確認は、必ずしていますけどね。なのでもし、変なことを書いていたら、どうぞ優しくアドバイスしてください。初心者です。よろしくお願いいたします。

  1. 基本的なこと
  2. 変数について
  3. ダイナミックレイアウト
  4. SplitContainerコントロール
  5. コントロール配列の代わり
  6. 自分が保存されているフォルダ


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