SUMIF関数の引数「検索範囲」と「合計範囲」の大きさが異なっている場合に誤計算するバグをお見せします。この現象はExcel 97とExcel 2000で確認しています。なお、Excel 2002以降のバージョンでは修正されています。
1.下図のように入力します
2.セルB5に「=SUMIF(A1:A3,A5,B1)」という数式を入力します
「検索範囲」がA1:A3に対して、「合計範囲」がB1です
検索する文字は「田中」(セルA5)です
3.数式を確定すると、正しい計算結果が表示されます
参考までに、それぞれの引数は次のように参照しています
4.アクティブセルをセルB3に移動します
5.[Delete]キーを押してセルB3の数値を削除します
6.SUMIF関数が再計算されません
7.セルB3に別の数値を入力します
8.これでもSUMIF関数は再計算されません
SUMIF関数の「検索範囲」と「合計範囲」の大きさが異なる場合、Excelは両者の大きさを自動的に揃えようとします。確かにその仕様は便利ですが、Excel 97/2000では自動拡張したセル範囲のデータが自動更新されないというバグがありました。これは「検索範囲」と「合計範囲」の大きさが異なるときにだけ発生しますので、上記の場合「=SUMIF(A1:A3,A5,B1:B3)」と同じ大きさの範囲を指定しておけば、正しく再計算されます。