静かになったExcel 2010


まず、例によってExcel 2007の動作から。

  1. Excel 2007で新しいブックを挿入します。ちなみに、Ctrl+Nキーを押すのが簡単です
  2. セルA1に、たとえば「123」など任意のデータを入力します
  3. そのままブックの[×]ボタン(閉じるボタン)をクリックします

  4. ブックが変更されているのですから、当然「変更を保存しますか?」という確認が表示されます

何もおかしくないですね。では、今度は同じ操作をExcel 2010でやってみましょう。手順は上とまったく同じなので省略します。

実行すると、

[はい][いいえ]が[保存][保存しない]と、動作を明確に表すように変更されました。細かいですが、嬉しい配慮です。

あるいは、一定の時間が経過して、自動保存がされているのなら、

が表示されます。Excel 2010の自動保存に関しては、下記のページをご覧ください。

自動保存によるバージョン管理

こうして文章で書くと違いがないように思えますが、実際にやってみると「あれ?ん?まさか?気のせい?」という違いに気づきます。Excel 2010では警告音が鳴らないんです。

一般的に が表示されるメッセージでは、Windowsのコントロールパネルで設定されている「メッセージ(警告)」が鳴ります。

マクロでやってみましょう。

Sub Sample1()
    MsgBox "'Book1' への変更を保存しますか? (のマネ)", vbYesNoCancel + vbExclamation
End Sub

確かに鳴ります。でも、ブックを保存しないで閉じようとしたときの注意メッセージで、音は鳴りません。個人的には嬉しい変更です。だって、ウザいんだもん(笑)。

以前は、自分のパソコンではWindowsのサウンドをすべてオフにして使っていました。だって、ウザいから。しかし、Excel向けの書籍や雑誌を書いたり、セミナーや講演でExcelの話をするとなると、日頃から、できるだけ一般のユーザーと同じ設定で操作していなければ気づかないようなこともあります。だから最近は、WindowsもExcelも、標準設定のまま使うようにしています。使いにくい部分は、独自のプログラムやアドインを組み込んで対応しようと。だから気づいた変更点ですね。