ワークシート診断ツール


Excelのブックです。普通のブックです。そう見えます。でも、このブックの中に、どんな名前が定義されているか分かりますか?ユーザー定義の表示形式は、いくつ登録されていますか?無駄な条件付き書式入力規則は設定されていませんか?どのセルに、どんな数式や関数が使われていますか?ブックに記録される情報は、セルに入力した数値や文字列だけじゃありません。実に、さまざまな情報が記録されています。もちろん、必要であれば、名前でも入力規則でも何でも使ってください。でも、その結果、ブックのサイズが肥大化したり、Excelの動作が重たくなります。分かってやっているのならいいです。でも、ほとんどの人は、そのブックがどんな状態か。いわばブックの健康状態を気にしません。ワークシート診断ツールは、ブック内の情報を調べて、診断結果として提示します。

ブックのサイズが肥大化したり、動作が重たくなる程度なら、まだいいです。ブックの中には個人情報などが記録されることをご存じですか?このツールを開発したとき、実際に試してみました。東京都23区は、それぞれホームページを公開しています。たいていは人口統計などの資料をExcel形式のブックでダウンロードできるようになっています。それをダウンロードし、診断ツールでチェックしたところ、職員の名前はもちろん、PCへのログインユーザー名や、取引先企業の名前、サーバーへのパスなどが記録されていたブックもありました。ハッキングとか情報漏洩というのは、こうしたミスがきっかけになります。あなたのブックとて例外ではありません。

全Excelユーザーにおすすめします。とにかく使ってみてください。完全無料です。いつも仕事で使っているブックを診断してみれば、きっとその結果に驚くことでしょう。

ここをクリックするとダウンロードできます
ファイル名:chkBook_104.zip
サイズ:約152KB

前提条件と免責事項

システム要件

  • Microsoft Windows Vista 以上(32bit版、64bit版)
  • Microsoft Excel 2007 以上(32bit版、64bit版)
  • Windows XP および Excel 2003 以前のバージョンで診断ツールはご利用できません。ただし、それ以前でつくられた Excel ブックを診断することは可能です。
  • Excel Web App/Office Web Apps での利用はできません。
  • Office 2013 RT の Excel 2013 ARM バージョンでは利用できません。
  • Excel for Mac (Mac版Excel) では利用できません。

Excel セキュリティ センター [マクロの設定]について

診断ツールを動かす Excel で以下の設定を必ず行ってください。 マクロが動かない環境では診断ツールを利用することができません。

  • [ファイル]-[オプション]-[セキュリティ センター] の [セキュリティ センターの設定] ボタンを押す
  • [マクロの設定] を選び、[警告を表示してすべてのマクロを無効にする(D)] と [VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する(V)] を選択する。

免責事項

ワークシート診断ツール(以降、本ツール)の利用に関して、以下の条件を承諾したものとします。

  • 診断対象 Excel ブックについて

本ツールは診断対象のブックのセル内のデータ、数式、VBAモジュールの書き換え等は一切しません。よって、診断ツールによる診断対象ブックの損傷、損失、変更についての一切の損害への補償はなく、診断ツール使用に関してはこれを承諾したものとします。診断ツールをご利用される場合は、Excel ブックのバックアップ コピーをとる、診断対象とするための Excel ブックを別途コピーし用意するなど、万が一への対応をお願いいたします。

  • あらゆる損害への補償について

本ツールの診断結果については細心の注意を払い、その正確性を維持するできる限りの努力をいたします。ただし、診断ツールの結果を元にして発生した如何なる損害に対して一切の補償はなく、利用にあたりそれを承諾したものとします。

本ツールは現状の Excel ブックの状態を容易に確認するためのツールです。本ツールの結果を元に、他の観点からの調査を含めて、ワークシートの改善案や対策、サービスをご検討ください。本ツールを元にしたあらゆるプロジェクト、コンサルティング、トレーニング、商取引は利用者による最終判断であり、本ツールの診断結果を保証するものではありません。

  • 不具合対応について

本ツールの VBA コードに起因する不具合については出来る限り速やかに対応する努力をいたします。ただし、Excel の新機能、追加のアドオン等に起因する問題への対応は本質的な対応ではなく、回避策提示となることがあります。

  • VBA ソースコード パスワード解除および改変の禁止

本ツールの VBA ソースコードはパスワードで保護しています。パスワードを解除したり、ソースコードの改変はしないでください。

よくある質問

・診断ツールは無料で使用できますか?

どなたでも無料でご利用いただけます。

・診断ツールの最新版は、どこで入手できますか?

診断ツールの最新版は、このページまたは実践ワークシート協会のホームページからダウンロードできます。

・どうやって診断するのですか?

診断ツールを開き、そこから診断したいブックを開いてください。
この時点で開いているブックは「診断ツール」ブックと「診断したいブック」の2つだけです。他のブックが開いていると警告がでます。その状態で診断ツールの [診断スタート(診断結果は別ブックに作成されます)] ボタンを押すと、診断が開始されます。

・マクロ(VBA)のコードも診断できますか?

VBAコード中に「問題はないが周囲すべきコード」「使用すべきでない好ましくないコード」「互換性に問題があるコード」が含まれていた場合、それらの使用数をカウントします。ただし、カウントした数は[概要]シートには記載されません。ブックのカスタムプロパティで確認が可能です。なお、コードに対する判断は完全なものではなく、あくまで目安です。

・読み取りパスワードで保護されたブックも診断できますか?

本ツールは診断のため、1度ブックを閉じてから開き直します。その際、読み取りパスワードが設定されていると、診断がそこで停止します。ブック診断の際には読み取りパスワードを解除した状態で診断してください。

・非表示のワークシートを含むブックも診断できますか?

診断できます。ただし、条件付き書式の判定などでは、該当セルをアクティブにする必要があります。その際、ワークシートがパスワード付きで保護されていると、アクティブセルを移動できず、正しい診断結果が得られない場合もあります。できるだけ保護を解除した状態で診断してください。

・診断ツールのソースコードは公開していないのですか?

原則として公開していません。

・診断することでブックの内容が変わりますか?

診断ツールは、ブックの状況を調べるだけです。ブックに対して、更新や入力などの操作は一切行いませんので、ブックの内容が変化することはありません。

・診断ツールを開けません

診断ツールは、Excel のブックです。ブックが開けないということは、Excel や Windows に問題があると思われます。インターネットからダウンロードした他のブックを、正常に開けるかどうか確認してください。

・[概要] シートのボタンをクリックしても診断できません

マクロを有効にして実行してください。上記でマクロを有効にするための設定を紹介しています。

・ Excel 2007 で診断ツールを実行すると、条件付き書式の結果がおかしいです

診断ツールを Excel 2007 で実行したとき、以下の制限があります。

1つのセルに複数の条件付き書式が設定されている場合、設定されている条件付き書式の情報を、正しく取得できない場合があります。

Excel 2010、Excel 2013 で診断ツールを実行した場合は、1つのセルに複数の条件付き書式が設定されていても正しく取得、表示することができます。

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ファイル名:chkBook_104.zip
サイズ:約152KB