構文
InputBox(prompt[,title][,default][,xpos][,ypos][,helpfile,context])
引数promptには、ダイアログボックスに表示するメッセージを指定します。
引数titleは省略可能です。ダイアログボックスに表示するタイトルを指定します。
引数defaultは省略可能です。テキストボックスに既定値として表示する文字列を指定します。
引数xposは省略可能です。画面の左端からダイアログボックスの左端までの距離を指定します。
引数yposは省略可能です。画面の上端からダイアログボックスの上端までの距離を指定します。
引数helpfileは省略可能です。ダイアログボックスの[ヘルプ]ボタンから開くヘルプファイルを指定します。引数helpfileを指定する場合は、引数contextも必ず指定しなければなりません。
解説
テキストボックスを持つダイアログボックスを表示して、ユーザーから入力された値を返します。
引数promptに指定できる文字数は、1バイト文字で約1024文字です。ただし使用する文字の幅によって使用できる文字数は異なります。引数promptの中で強制的に改行する場合は、キャリッジリターン(Chr(13))とラインフィールド(Chr(10))を使用します。これらの文字はVisualBasicの定数として定義されていますので、vbCr(キャリッジリターン)、vbLf(ラインフィールド)、vbCrLf(キャリッジリターン+ラインフィールド)を使用することもできます。
引数titleを省略すると、タイトルバーにはアプリケーション名が表示されます。
引数defaultを省略すると、ダイアログボックスが表示されたときテキストボックスには何も表示されません。
引数xposと引数yposで指定する距離の単位は、どちらもtwipです。引数xposを省略するとダイアログボックスは水平方向に対して中央に表示されます。引数yposを省略すると第ログボックスは垂直方向に対して上から1/3の位置に表示されます。
引数helpfileを指定した場合、ダイアログボックスが表示されているとき[F1]キーを押すと、引数helpfileで指定したヘルプファイルのうち引数contextで指定したトピックが表示されます。引数helpfileを指定すると、ダイアログボックスに[ヘルプ]ボタンが表示されます。
サンプル
次の例は、InputBox関数を使ってユーザーが入力したデータを受け取ります。
Sub Sample() Dim tmp As String, prompt As String, title As String, helpfile As String prompt = "あなたの住所を" & vbCrLf & "入力してください。" title = "住所入力" helpfile = "C:\Address.hlp" tmp = InputBox(prompt, title, "東京都渋谷区", 100, 100, helpfile, 1) MsgBox "入力された住所は" & vbCrLf & tmp & "ですね" End Sub