一発芸的なテクニックです。上のセルを下方向にコピーするには、次のようにします。
同様に、あるセルを右方向にコピーするには、Ctrl+Rキーを押します。[R]はRightですね。この操作が無意識にできるようになると、数式の入力などが超素早くなります。
ポイントは、いくつかあります。数式を入力するとき、アクティブセルが移動しないようにCtrl+Enterキーで確定するとか、アクティブセルをデータ範囲の終端にジャンプするCtrl+[↓]キーとか、それと"セル選択"を合体させたCtrl+Chift+[↑]キーだとか。いずれにしても、考えてちゃダメです。「これを下方向にコピーしたい」と思ったとき、無意識に指が動けばベストです。まさに、Don't think,feel.ですね。
このCtrl+DキーやCtrl+Rキーは、[編集]メニューの[フィル]という機能です。いろんなところで"便利なテクニック"的に紹介されていますが、そのほとんどは単一セルをコピーするときの"さらに便利なテクニック"には触れてくれません。
Ctrl+DキーやCtrl+Rキーによる[フィル]機能は、複数のセルにコピーするとき、コピー元を選択範囲に含めるのがポイントです。そのような解説は多いです。ですが、単一のセルを下または右に1つだけコピーするのなら、コピー元を選択しなくていいんです。Ctrl+Dキーを押すと1つ上のセルがコピーされますし、Ctrl+Rキーなら1つ左のセルがコピーされます。これも、指が覚えていると便利です。
Excelのベテランは、機能や関数を知っているとかよりも、こうしたExcelの操作が速いです。特に、今回のようなセルのコピーを多用するとき、悠長にマウスを使っていては日が暮れてしまいます。だいたい、最近のユーザーはマウスに頼りすぎですよ。わざわざ面倒くさいマウスを使っていて、そのくせ「あ~面倒くさい」とか文句ばかり(ry
自分が楽をしたいのでしたら、ショートカットキーを使いましょう。ショートカットキーは、指に覚え込ませなければダメです。指に覚え込ませるには、とにかく反復練習しかありません。スポーツと一緒です。「今日は絶対にマウスを使わないぞ」と決めて、何度もショートカットキーを押しましょう。