上のセル/左のセルをコピーする


一発芸的なテクニックです。上のセルを下方向にコピーするには、次のようにします。

  1. コピー元の数式やデータを入力します
  2. コピー元のセルを含めてコピー先のセル範囲を選択します
  3. Ctrl+Dキーを押します。「D」はDownの頭文字です

同様に、あるセルを右方向にコピーするには、Ctrl+Rキーを押します。[R]はRightですね。この操作が無意識にできるようになると、数式の入力などが超素早くなります。

  1. Ctrl+Enterキーで数式を入力(確定)します
  2. [←]キーを押します
  3. Ctrl+[↓]キーを押します
  4. [→]キーを押します
  5. Ctrl+Shift+[↑]キーを押します
  6. Ctrl+Dキーを押します

ポイントは、いくつかあります。数式を入力するとき、アクティブセルが移動しないようにCtrl+Enterキーで確定するとか、アクティブセルをデータ範囲の終端にジャンプするCtrl+[↓]キーとか、それと"セル選択"を合体させたCtrl+Chift+[↑]キーだとか。いずれにしても、考えてちゃダメです。「これを下方向にコピーしたい」と思ったとき、無意識に指が動けばベストです。まさに、Don't think,feel.ですね。

単一セルのコピーにも便利

このCtrl+DキーCtrl+Rキーは、[編集]メニューの[フィル]という機能です。いろんなところで"便利なテクニック"的に紹介されていますが、そのほとんどは単一セルをコピーするときの"さらに便利なテクニック"には触れてくれません。

  1. コピー元セルの、下セルを選択します。これは、数式などを入力して普通にEnterキーで確定するだけです
  2. Ctrl+Dキーを押します

Ctrl+DキーやCtrl+Rキーによる[フィル]機能は、複数のセルにコピーするとき、コピー元を選択範囲に含めるのがポイントです。そのような解説は多いです。ですが、単一のセルを下または右に1つだけコピーするのなら、コピー元を選択しなくていいんです。Ctrl+Dキーを押すと1つ上のセルがコピーされますし、Ctrl+Rキーなら1つ左のセルがコピーされます。これも、指が覚えていると便利です。

Excelのベテランは、機能や関数を知っているとかよりも、こうしたExcelの操作が速いです。特に、今回のようなセルのコピーを多用するとき、悠長にマウスを使っていては日が暮れてしまいます。だいたい、最近のユーザーはマウスに頼りすぎですよ。わざわざ面倒くさいマウスを使っていて、そのくせ「あ~面倒くさい」とか文句ばかり(ry

自分が楽をしたいのでしたら、ショートカットキーを使いましょう。ショートカットキーは、指に覚え込ませなければダメです。指に覚え込ませるには、とにかく反復練習しかありません。スポーツと一緒です。「今日は絶対にマウスを使わないぞ」と決めて、何度もショートカットキーを押しましょう。