セルを挿入・削除しても変化しない参照式


下図は超簡単な出納帳です。前日の残高に入金を加えて、出金を引いたのが新しい残高です。

計算式も簡単ですね。よくExcel入門とかで「お小遣い帳を作ってみよう」みたいなネタで登場します。まぁ、Excelの参照式を理解するには悪くないテーマだと思いますが、実際に使っていると困ったことがあります。たとえば、すでに入力したデータの途中に、セルを挿入するとどうなるでしょう。

挿入したいセル範囲を選択します。

Ctrl+Shift+[+]キーを押します。

挿入したセルにデータを入力します。ところが、下に移動したセルD5の数式は、よく見るとおかしいです。

こうした参照式は、セルの挿入や削除に弱いです。逆に、参照しているセルを削除すると・・・

エラーになっちゃいます。

表の途中でセルを挿入したり削除しても、常に同じ位置のセルを参照するには、少し工夫が必要です。INDIRECT関数でやる手もありますが、ここではOFFSET関数でやってみましょう。

これなら、セルの挿入や削除に影響されず、常に同じ位置を参照できます。