空白行を削除する


ある表の中から、すべての「空白行」だけを一気に削除する方法をご紹介します。ここでは、オートフィルタを"使う方法"と、"使わない方法"の2つを解説します。どちらがいい、ではなく、両方思いつくようにしてください。

オートフィルタを使う方法

上図のような表があったとします。まずは、この表にオートフィルタを設定します。表全体を選択して、[データ]タブの[フィルター]ボタンをクリックするか、Ctrl + Shift + Lを押します。

どの列でもいいです。タイトルに表示されている"オートフィルタ矢印ボタン"(▼ボタン)をクリックします。表示されるリストから「(空白セル)」だけを選択して[OK]ボタンをクリックします。

実行すると「空白行」だけで絞り込まれます。絞り込まれて表示されている行全体を選択して右クリックし、表示されるメニューから[行の削除]をクリックします。

実行すると、選択した行全体が削除されますので、[データ]タブの[フィルター]ボタンをクリックするか、Ctrl + Shift + Lを押してオートフィルタを解除します。

オートフィルタを使わない方法

どの列でもいいです。下図のように、空欄セルだけを選択します。

これ、空欄セルの個数が少ないようなら、1セルずつ、Ctrlキーを押しながらクリックすればいいです。データの件数が多くて、表が一画面に表示できないような場合や、空欄セルがたくさんあって、1セルずつクリックしていたら大変なときは、次のような手もあります。まず、どこでもいいですから、列全体を選択します。

列全体を選択するには、列番号(AとかBなどの列文字が表示されているところ)をクリックしてもいいですし、あるいは、Ctrl + スペースキー を押すと、アクティブセルの列全体を選択できます。この状態で、Ctrl + Gまたは[F5]キーを押します。どちらでもいいです。実行すると[ジャンプ]ダイアログボックスが表示されます。

左下の[セル選択]ボタンをクリックするか、Alt + Sを押します。実行すると[選択オプション]ダイアログボックスが表示されます。

[空白セル]を選択して[OK]ボタンをクリックすると、表内の空欄セルだけを選択できます。

さて、空欄セルだけを選択したら、選択されている任意のセルを右クリックして、表示される右クリックメニューから[削除]をクリックします。

実行すると[削除]ダイアログボックスが表示されますので、[行全体]を選択して[OK]ボタンをクリックします。


2つの方法をご紹介しました。状況に応じて使い分けでください。特に、2つめの[削除]からの[行全体]という操作は、ご存じない方が多いです。これはこれで、メチャクチャ便利です。できれば、すべての操作をキーボードだけで行えると、Excelの使い勝手が256倍向上します。