Excelを素早く操作したいのならショートカットキーを覚えるべきです。[セルの書式設定]ダイアログボックスを開くなら、右クリックではなくCtrl+1を押す。右隣のワークシートを開きたいなら、シート見出しをクリックするのではなくCtrl+PageDownを押すと。何かの操作をしたいと思ったとき、自然に指が動くようになればOKです。ショートカットキーをマスターするには、たとえば「これから1時間は絶対マウスを使わない」など自分なりのルールを決めるのも手です。
たとえば、任意の行を削除したいとき。キーボード上に手があったら当然これもショートカットキーで処理します。矢印キーなどを押して削除したい行にアクティブセルを移動しShift+スペースを押します。これで行全体が選択できます。そのままCtrl+[-]を押せば行全体が削除できます。ちなみに、Ctrl+スペースで列全体の選択。Ctrl+[+]で挿入できます。さて、行や列全体を削除/挿入するときには上記の操作をすればいいのですが、表示/非表示を切り替えたい場合はどうしましょう。もちろん表示/非表示にもショートカットキーが割り当てられているのですが、ほとんど知られていません。理由は覚えにくいからです。
Ctrl+[+]やCtrl+[-]は、それぞれプラス=挿入、マイナス=削除と意味が想像できます。では表示/非表示はどのキーでしょう。実は次のように決まっています。
Excel 2003のヘルプには、
と書かれていますが、これは間違いですね。あるいは、英語配列のキーボード表記でしょうか。「)」と「9」は同じキーを指していますが、それにしてもズレてます。キーの記号で表すのなら、
でしょう。
この[9]や[0]はキーボードの右にあるテンキーでは機能しません。キーボードの上部にある「)9ょよ」「~0をわ」キーを押してください。これらの操作は、行や列全体を選択していなくてもかまいません。アクティブセルまたは選択したセル範囲を含む行や列の表示/非表示を切り替えられます。
Excelのショートカットキーは、ヘルプで「ショートカットキー」を検索すると一覧が見つかります。膨大なショートカットキーが紹介されていますので、初めて見た方は戸惑うことでしょう。ショートカットキーは覚えなければ使えるようになりません。覚えるためには訓練が必要です。本を読んだだけではExcelマスターになれませんよ(^^;