入力したカタカナをひらがなに変換する


セルに入力したカタカナをひらがなに変換したり、あるいは逆に、入力したひらがなをカタカナに変換する方法をご紹介します。ただし、Excelにそうした変換をする関数が用意されているわけではありません。Excelの「ふりがな機能」とPHONETIC関数を使います。したがって、部分的に変換するなどの細かい要望には対応できません。あまり期待しないでください。

次のように入力されているとします。

まずは、ふりがなの設定を変更します。留意していただきたいのは、変更するのは「カタカナが入力されているセル」です。今回でしたらセル範囲A2:A7ですね。B列のセルではありません。

設定を変更するセル範囲を選択したら、[ホーム]タブ[フォント]グループにある[ふりがなの表示/非表示]ボタンを開き、一番下の[ふりがなの設定]をクリックします。

実行すると[ふりがなの設定]ダイアログボックスが表示されます。

[ふりがな]タブの「種類」は、標準で「全角カタカナ」が選択されています。これを「ひらがな」に切り替えて[OK]ボタンをクリックします。

準備は終わりました。次はPHONETIC関数です。ひらがなを表示したいセル(ここでは、セル範囲B2:B7)にPHONETIC関数を入力してください。

あとは、PHONETIC関数の結果をコピーして、値貼り付けなどすれば完成です。今回は「カタカナ→ひらがな」の変換をしましたが、同じく逆の発想で「ひらがな→カタカナ」変換も可能です。

今回は、Excelの「ふりがな機能」と、ふりがなを調べるPHONETIC関数を使った応用例をご紹介しました。決して「カタカナをひらがなに変換する専用の仕組み」ではありません。なので、次のように漢字交じりの文字列が入力されていると、思うような結果にはなりません。

まぁ、このケースでしたら、漢字に設定されているふりがなを削除してやれば、一応変換はできます。

でも「じゃ、ここのカタカナだけ~」とか「こういう部分だけ~」みたいな細かい要望には対応できないです。あくまで応用例ですから。どうしても細かい変換が必要であれば、VBAでやってください。