ワークシートの枠線を非表示にできるのを知っていますか?知らない方には、これからお教えするテクニックの素晴らしさをわかっていただけないでしょうから、先に標準的な方法をご紹介します。
[ツール]メニューの[オプション]をクリックして[オプション]ダイアログボックスを表示します。[表示]タブを開くと下の方に「ウィンドウ オプション」というグループがあります。この中の[枠線]チェックボックスをオフにします。[OK]ボタンをクリックすると、そのワークシートには枠線が表示されません。
左は[オプション]ダイアログボックスの左側図です。Excel 2002になって[オプション]ダイアログボックスが大きくなりましたので、部分的にお見せしています。ご覧になるとわかりますが、実はこの枠線には色を指定することもできます。[枠線の色]ボックスの▼をクリックすると色パレットが表示されますので、好きな色を選択してください。ちなみに、枠線の表示/非表示や、枠線の色はワークシートごとに指定できます。この設定はブックに保存されますので、次回に開いたときも同じ状態で表示されます。
さて、枠線を非表示にしたい機会は意外と多いものです。ところが、ご紹介したように設定は[オプション]ダイアログボックスでなければできません。枠線の表示/非表示をひんぱんに切り替えたいときに、これは超面倒くさいです。ツールバーにアイコンを登録したいのですが、[ユーザー設定]ダイアログボックスには該当するアイコンがありません。しかし、実はあるのです。[ユーザー設定]ダイアログボックスではない意外なツールバーにボタンが隠されています。それは[フォーム]ツールバーです。
[表示]メニューの[ツールバー]をポイントして[フォーム]をクリックします。実行すると[フォーム]ツールバーが表示されます。[フォーム]ツールバーとは、ボタンやリストボックスなどのオブジェクトが登録されているツールバーです。もともとは、Excel 5.0/95で使われていた[ダイアログ]シート用のツールバーで、簡易ダイアログボックスを設計するときに利用します。
この[フォーム]ツールバーにある[グリッド]ボタンは、本来は[ダイアログ]シートのグリッドをオン/オフするための機能ですが、ワークシート上で使うと枠線のオン/オフを行えます。
まず、[ツール]メニューの[ユーザー設定]をクリックして[ユーザー設定]ダイアログボックスを表示してください。
[フォーム]ツールバーの[グリッド]ボタンを[書式設定]ツールバーなどにドラッグします。このとき、普通にドラッグすると[グリッド]ボタンが移動してしまい、[フォーム]ツールバーから消えてしまいます。「それでもイイ!」と潔い人はともかく「ちょっとイヤかも」という人はCtrlキーを押しながらドラッグします。マウスポインタに+マークが表示されますね。これは、ボタンをコピーしている証拠です。
※実は[ユーザー設定]ダイアログ ボックスを表示しなくてもボタンをドラッグできます。うっかりしてました。方法は「ツールバーのボタンをドラッグする」をご覧ください。
[ユーザー設定]ダイアログボックスと[フォーム]ツールバーを閉じれば作業終了です。[グリッド]ボタンをクリックするたびに、ワークシートの枠線がオン/オフされます。オススメ度★★★★☆のテクニックです。