関数オートコンプリートの拡張


セルの中に関数名を数文字入力すると、候補の関数をリストアップしてくれて、そのリストから選択できる機能が「関数オートコンプリート」です。それが拡張されました。今までは"前方一致"でリストが表示されていましたが、"部分一致"になりました。

【Excel 2013】

【Excel 2016】

ということなんですけど、なんかこの拡張、変です。上図はいいです。セルにSUMと入力して、DSUMなんかもリストアップされています。確かに"部分一致"です。じゃ、IFはどうでしょう。IF 関数や新しく追加された IFS 関数だけでなく、SUMIF 関数や COUNTIF 関数など、IFを含む関数名は多いです。

あれ~?"前方一致"になってませんか?なってますよね。そう、なんか"部分一致"だったり、"前方一致"だったり、よく分かんないっす。まぁ、一応Microsoftの公式アナウンスで「拡張されました」とあったので、紹介しました。

これだけじゃナニですから。ついでに、ちょっとしたテクニックをご紹介しましょう。

関数オートコンプリートで関数を選択して、その関数名をセルに代入するとき、ほとんどの人が「うまくいかない!キーッ!」ってなりますよね。ここではみんな大好きVLOOKUP 関数を入力するとしましょうか。

  1. セルに「=V」まで入力します。リストに"VLOOKUP"が出てきます。
  2. 矢印キーを押して VLOOKUP を選択します。
  3. ここでEnterキーを押すと、セルには「=V」だけしか入力されません。
  4. リスト選択した VLOOKUP を代入するには、EnterキーではなくTabキーです。

Tabキーで確定ってのは、Visula Studioなんかのインテリセンスと一緒です。ちなみに、VBAもそうですよ。

ここでEnterキーを押すと

分かります?xlDownが代入されて、さらに改行されちゃうんです。だから文法エラーと。ここもEnterキーではなくTabキーです。

VBAの方はもっと賢くて、その次に打ちたいキーを打って確定することもできます。たとえば上のケースでしたら、このあと「)」で閉じたいんです。だったらリストで選択した状態で「)」を打つと

ね、賢いでしょ。ちなみに、スペースや「.(ピリオド)」でもいけます。このへんの「VBEの使い方」をご存じない方が多いので、そのうちまとめて公開します。ただ、ボリュームが多いので・・・

では、関数オートコンプリートでは、どうでしょう。だって、関数は必ず、関数名の次に括弧「(」を打つんです。それしかないんです。分かりきってるんです。だったら「(」で確定できるはず!

なんだろう・・・このガッカリ感は・・・もうちょっとがんばれよ>MS