もうひとつバグを紹介します。ワークシート上にオートシェイプの直線を挿入するとき、Shiftキーを押しながらドラッグすると、水平や垂直な直線を簡単に引けます。まずExcel 2003までの実行結果をご覧ください。
Shiftキーを押しながらドラッグすると、直線の角度が固定されますので、下図のように、あいまいな角度でドラッグしても水平な直線となります。
(1)右下方向へ適当にドラッグしても
(2)Shiftキーを押すと水平方向に補正されます
(3)マウスのボタンを放すと水平方向を保ったまま変更されます
では、Excel 2007で同じ操作をしてみましょう。直線を挿入するときにShiftキーを押すと、水平方向や垂直方向に引けるのは同じです。そうして水平方向に配置した直線の終端を、右下へドラッグしてみます。なお、この時点ではまだShiftキーを押していません。
(1)Shiftキーを押さずに、右下方向へ終端をドラッグします
(2)ここでShiftキーを押すと!
そのままマウスのボタンを放すと、とんでもない位置まで直線が伸びてしまいます。
しかも、よく見ると水平になっていません。
終端をドラッグした6行目あたりが有効になり、恐ろしく長く、微妙に傾いている直線ができあがります。
これは、いただけません。ただ、Shift+ドラッグの具合によっては、従来のように望む結果が得られる場合もあります。微妙です。万が一(てゆーか、そうなることが多いのですが)直線がビロ~ンと伸びてしまったら、Ctrl+Zキーを押して元に戻してください。
これも、わかりやすいバグですから、そのうち直るでしょうね。