Excelは、ユーザー定義書式で文字の色を変えられます。
たとえば、セルの数値が「10より大きい」とき文字色を「赤」にするときは「[赤][>10]G/標準」のようなユーザー定義書式を設定します。
Excel 2003の実行結果
もちろん[>0]で「0より大きい場合」や、[<>0]と記述すれば「0でない場合」など0と比較する条件を指定することも可能です。
Excel 2003の実行結果
これがExcel 2007ではエラーになります。実際にやってみましょう。
まず、数値の大小で文字色を変える書式です。
Excel 2007の実行結果
これは異常ありませんね。
問題は0と比較する条件式です。[>0]や[<>0]を指定しても、そのセルに入力されている数値が0でない場合には正常です。
Excel 2007の実行結果
しかし、同セルに0が入力されていると、同じ書式でも次のようになります。
Excel 2007の実行結果
表示形式で文字の色を変えるという使い方は、最近ではあまり知られていません。そもそも指定できる条件の数や色の種類に制限がありますし、Excel 2007では条件付き書式が大きく機能アップしましたので、これから作成するブックでは、こうした使い方をしないかもしれません。ただし、昔のExcelで作成された古いブックをExcel 2007で開くときには注意してください。今のところ解決策はありません。表示形式による色の指定をやめて、新しい条件付き書式を使う方法に切り替えてください。