ワークシートをスクロールすると、1行目や1列目のタイトルが見えなくなってしまいます。それでは不便なので、任意の行や列がスクロールしないように固定する機能がExcelにはあります。それがウィンドウ枠の固定です。従来のExcelでは、ウィンドウ枠の固定を実行すると、アクティブセルの上と左が固定されます。そこで、もし1行目だけを固定したいときには、アクティブセルをセルA2に移動してからコマンドを実行しなければなりませんでした。ただ2行目のセルではダメです。アクティブセルの左側まで固定されてしまうから。このように、どこが固定されるかを正確に認識していないと、コマンドを実行したときのアクティブセルと、実際に固定される領域の関係に悩むことになります。
もっとも実際には、1行目や1列目を固定するケースが多く、そんなときに限って「あれ?アクティブセルの下が固定されるんだったかな?」と悩みます。めったに使わない機能だから、なおさらです。そこでExcel 2007には次のようなコマンドが追加されました。
おそらく、世界中のユーザーが悩んでいたのでしょうね。