Excel 2007に限りませんが、Office 2007では新しいヘルプシステムが採用されています。[F1]キーを押したり、ウィンドウ右上にある[?]ボタンをクリックするとヘルプが起動します。現在はBeta版なので、目次などが整備されていませんが、調べたい項目を直接入力すると該当する項目が表示されることもあります。
ヘルプを表示するボタン
新しいオンラインヘルプ
ヘルプのコンテンツはインターネット上に存在していて、ヘルプを起動するたびにアクセスします。このへんはExcel 2003と同じ仕様です。しかし、回線速度の遅い環境や、そもそもインターネットに接続していないパソコンでは困ります。そこで、インターネットのコンテンツではなく、パソコン内にインストールされているヘルプを表示するための設定も用意されています。されていますけど、これが実にわかりにくいです。ローカルのヘルプだけを使用するには、次のように設定します。
[セキュリティーセンター]ダイアログボックス
ローカルに保存されているヘルプ
ちなみに新しいヘルプはMicrosoft Help 2.0という形式です。Visual Studio 2005などをお使いの方には馴染みがあるでしょう。従来のHTML Helpに代わってこれからはMicrosoft Help 2.0形式のヘルプが主流になるようです。
C:\Program Files\Microsoft Office\Office12\CLVIEW.EXE
が、従来のWINHELP.EXEなどのように、ヘルプコンテンツを表示するためのプログラムです。コンテンツが保存されているデータファイルの構造も変わっています。今まで使われていたHTMLヘルプのように、CHMファイルだけではなく、次のようなファイル群で構成されています。
・HXA
Microsoft Help Attribute Definition File
・HXC
Microsoft Help Collection Definition File
・HXK
Microsoft Help Index File
・HXS
Compiled Microsoft Help file