オートフィルタの新機能


オートフィルタは、大きく変化した機能のひとつです。いくつかの注目すべき改良が行われていますので、順に解説しましょう。ここでは下図のリストを例にします。A列にはユニークな文字列が入力されています。B列の色はリボンのボタンから手動で設定しました。C列には「800超は赤の太字」で表示されるように条件付き書式を設定しました。

複数項目の絞り込みが簡単

従来のオートフィルタは「○○だけを表示」するというように、単一データに絞り込むのを得意としていました。少し欲を出して「○○と××だけを表示」したいときは、[オートフィルタオプション]で条件を指定しなければなりませんでした。新しいオートフィルタでは、複数の絞り込み条件を簡単に設定できるようになりました。

絞り込みの状態がポップアップ

絞り込んだ結果を表示してくれるオートフィルタですが、複雑なデータでは「どんな条件で絞り込んでいるか」が直感的に判断できませんでした。新しいオートフィルタは、絞り込んだ列のボタンにマウスポインタを合わせると、現在その列に設定している絞り込み条件がポップアップします。

色による並べ替え

従来のオートフィルタにも[昇順で並べ替え]と[降順で並べ替え]のコマンドは用意されていました。新しいオートフィルタは、これに加えて[色による並べ替え]コマンドが追加されました。

B列のボタンをクリックしたところ

C列のボタンをクリックしたところ

[色による並べ替え]をクリックすると、すでに設定されている色がリストに表示されるのが素晴らしいですね。しかも、セルの塗りつぶし色とフォントの色が別々に選択できるのも便利です。ちなみに、セルの塗りつぶしとフォント色を両方設定している場合は次のようにリストアップされます。

今回C列には、条件付き書式を使ってフォントの色を変更しました。条件付き書式ですから、データによって設定されるフォントの色は異なりますが、ボタンをクリックした時点で適用されている書式が選択可能です。

色による絞り込み

これも今まではQ&Aの定番質問でしたね。セルの塗りつぶしやフォントの色で絞り込むことが可能になりました。

ただ残念なのは、絞り込める色は1色に限られます。赤と青だけに絞り込む…という機能はありません。そこまでの機能を標準で搭載するべきかは別にして、技術的には可能だと思います。ここまでオートフィルタを強化したのですから、もう一工夫して欲しかったですね。

テキストフィルタ

「指定の値に等しい」とか「指定の値を含む」など、たくさんのコマンドが用意されていますが、結局どれも[オートフィルタオプション]ダイアログボックスを開くだけです。「を含む」などの条件が自動的に選択されるので、多少は使いやすくなったと感じます。

右クリックでオートフィルタを設定

オートフィルタを設定するには、リボンの[ホーム]タブ[並べ替えとフィルタ]ボタンをクリックしてから[フィルタ]を実行します。面倒くさいですね。実は右クリックで表示されるコンテキストメニューからもオートフィルタを設定できます。こちらは、オートフィルタを設定すると同時に絞り込みも可能なので、慣れたらこちらの方が便利かもしれません。

セルの右クリックメニューに関しては、また別の機会にレビューします。